はじめに
皆さんはウミウシについてどれくらいしっていますか?普通に生活していてウミウシと関わる機会はほとんどないと思います。しかし、私の友達になぜかとてもウミウシが好きな子がいました。私ははじめ、見た目がナメクジに似ていて苦手でしたが、話を聞いていくうちに、見た目や生態がとてもかわいく感じてしまったのです。これはもっとたくさんの人に知ってもらわなければ!!という気持ちになり色々調べてみました。世界には5000種類以上いるといわれているウミウシ、その中でも面白い生態のウミウシを5種類紹介していきます。
ウミウシとは?
簡単にウミウシについて説明しておきましょうか。ウミウシは柔らかい体をした軟体動物で、巻貝の仲間です。しかし、多くの種で貝殻が縮小または消失しています。生息地は、世界中の浅海から深海までさまざまであり、中には陸上に進出した腫や、砂粒の隙間に生息している微小な種もあります。
食べる餌生物は種ごとに特化しており、底生性のウミウシはサンゴ、イソギンチャク、藻などの付着生物や、甲殻類、貝類などです。一方、漂流性や浮遊性のウミウシはクラゲや、流木に付着するフジツボの仲間などを食べる種も知られています。
貝類の多くは雌雄異体(オスとメスが明確に区別できる種)ですが、ウミウシはごく限られた一部を除いて雌雄同体(一個体がオスとメスの生殖器官をもつ種)です。多くのウミウシは体の右前方にある生殖孔を互いに寄せ合うことで交尾を行います。お互いに精子をもらうため、2個体ともが産卵できることになります。しかし、産卵は体力の消耗を伴うため、オス役を巡る攻防の観察例が見られる種類もいます。
ピカチュウウミウシ
「ピカチュウウミウシ」として知られるウデフリツノザヤウミウシは、その見た目がポケモンのピカチュウに似ているため、この愛称で呼ばれています。良かったら調べてみてください、めっちゃ似ててか可愛らしいです!!インド太平洋に分布し、半透明の黒い体に黄色っぽいオレンジ色の触角と指状突起が特徴です。このウミウシは主に海藻や岩についているコケムシを食べ、水深10‐15mのところに生息しています。体長最大3㎝程で小柄だが2~3週間絶食に耐えれます。体は軟らかく脆弱です。
アオミノウミウシ
アオミノウミウシは、「青蓑海牛」や「ブルードラゴン」などとも呼ばれます。温帯から熱帯の海域に生息し、体長2‐5㎝で、銀灰色の背面と青い腹面を持ち、体を上下逆さまで海面近くを漂います。とにかく見た目がとても神秘的で綺麗な青色です。肉食性で特にカツオノエボシなどの毒を持つクラゲを好んで食べ、その毒を「盗刺胞」として外敵から身を守ります。しかも、より強い毒のある刺胞を選んで吸収します。美しい見た目ですが素手で触ると危険ですので気をつけてください。美しいものには棘があると言いますもんね(笑)
ヤマトリベ
ヤマトリベは、半透明で淡紅色の体に赤紫色の突起があり、頭は「頭巾」と呼ばれるラッパ上に広がる口部を使って小型の甲殻類を捕食します。体長は最大50㎝に達します。通常は推進50m以上の海底に生息していますが、まれに海面近くを浮遊することがあります。他のウミウシにはあまり見られない特徴を持っており、刺激をあたえると柑橘系の香りを発します。この香りは、グレープフルーツに似ているとされ、安い男性用香水や制汗剤のような人工的な香りとも表現されます。
シンデレラウミウシ
名前からして可愛いシンデレラウミウシ!有名なウミウシの一種で、イロウミウシ科に属する美しいウミウシです。背面は赤紫色で、白色の縁取りがあり、触角は橙黄色、二次鰓は黄色です。体長は最大約10㎝に達し、南日本でよく見られます。名前の由来は、黄色い二次鰓がプリンセスのティアラのように見えることから来ています。このページの始めに貼ってあるウミウシがシンデレラウミウシです。
※二次鰓・・・体の後ろに位置していて花のように開いている器官
チドリミドリガイ
今まで紹介してきたウミウシより見た目の可愛らしさがなく、少し気味悪いですが生態が面白い種類なのでよければ覚えておいてください!チドリミドリガイは藻類の葉緑体を細胞内に取り込み、光合成を行う能力も持っています。葉緑体保持能力が大変高く、なんと半年以上光合成のみで生存することができます。体長は4㎝ほどで、日本では種子島以南のタイドプール、ガレ場、砂地などで見られます。現在では開発などにより生息場所の減少も進んでいます。
最後に!
まだまだ面白くて可愛いウミウシはたくさんいます。水族館へ行った時にはウミウシの生態も確認してみてくださいね。ではまた(^^)/
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